映画レビュー②:インクレディブル・ハルク
心拍数が一定以上になると緑の怪物「ハルク」になってしまう科学者ブルース・バナーが、米軍に追われてつつも、自身の治療法を模索し、最後には軍が生み出した同じ緑の怪物を倒す物語。
アイアンマンに次ぐマーベル映画2作目ということで、映画の冒頭で「スターク・インダストリーズ」の文字が、最後にトニー・スターク本人が登場します。同じ世界の中で様々なヒーローが活躍するというのがマーベル映画の特徴ですが、こういうシーンにはワクワクしますね。
トニーがアイアンマンになるまでを丁寧に描いたアイアンマン1作目と比べ、本作はブルースがハルクになるまでの経緯は冒頭でさらっと描写があるだけで、ほとんど触れません。
私はエリック・バナ版ハルクを観ており、ある程度予備知識あったので気になりませんでしたが、全く知らない方にとってはイマイチ分かりにくいんじゃなかろうか。
全体的にシリアスで陰鬱な展開なところもアメコミ映画としてはウケにくいかもしれません。
また、アイアンマン以上に突っ込みどころ満載で、最後の戦いのシーンでの「ハルク・クラッシュ!」はむしろウケ狙いでは?と思う程でした。アメコミ映画はいちいち突っ込まず深いこと考えず映画に没入するのが正しい楽しみ方と思っていますが、ハルクは設定も含めてアイアンマン程には映画に入り込みにくいストーリーな気がします。
以上の点を除けば一応楽しめた映画でした。アベンジャーズに繋がる作品なので、とりあえず観ておこうくらいの気持ちで観始めましたが、アクションシーンも充実していて、最後まで退屈することはありませんでした。友達にオススメするほどでは無いと思いますが。
因みに、私はこの映画で初めてエドワード・ノートンを知りました。残念ながらアベンジャーズ前で降板してしまったようです。アベンジャーズからは代わりにマーク・ラファロがブルース役となります。残念ではありますが、そこはアメコミ映画らしく、余計なことは考えずにマーク版ハルクを楽しもうと思います。
ではまた。
映画レビュー①:アイアンマン
アイアンマン1作目。アイアンマン誕生までのストーリー。
武器開発企業の社長であり、同時に自分でも最新鋭の武器を作っちゃう天才トニー・スターク。そんなトニーがISみたいな組織に拉致されるところから物語は始まります。
テロ組織に拉致された先で同じく拉致監禁されている医師インセンに出会います。テロ組織から脱出するために、こっそりパワースーツを開発するトニー。開発したパワースーツで脱出には成功するものの、脱出の際にテロ組織に撃たれインセンは死んでしまいます。
この体験が、トニーの考えを大きく転換させました。アメリカの為に開発した最新鋭の兵器が、テロ組織に利用されている事実を目の当たりにし、試行錯誤の末に大幅な改良を加えたパワースーツを身に纏い、テロ組織と自分の開発した武器の破壊に奔走する。こうしてアイアンマンが誕生します。
単純明解でシンプルでありながらストーリーが綿密であるところが面白いと私は思います。
虐げられた弱者を救済し、悪を倒す。しかし、トニーは超人ではない。天才ではあるし、金持ちでもあるし、モテる。そんな人生を順風満帆に楽しんでいる男が、危機に瀕して正義感に燃える熱い男になる。
一歩間違えれば安っぽく写ってしまいかねませんが、その部分の話の作り込みが丁寧であるため、観るものの心にストンと落ちる。心の中でいちいち突っ込まずに話に没入できる。
また、アイアンマンが他のスーパーヒーローと違い、驚異的な身体能力など、いわゆる超能力を持っておらず、最先端のテクノロジーで戦うところも、彼が魅力的に移る一つの要因だと思います。
今回で観たのは2回目でしたが、全く退屈することなく観ることができました。2作目も再視聴になりますが近いうちに観ます。
ではまた。